AI・システム・セキュリティのニュースまとめ(2026年11月2日 14時)
公開 2026-11-02 AIサービス比較ナビ 編集部

2026年11月1日14時から11月2日14時までに確認したニュースのうち、公式発表を確認できた5件をまとめました(セキュリティ分野5件、うち続報3件・最終報告1件)。 アララのメール配信サービスへの不正アクセスで持ち出されたメールアドレスが約7,700万件に拡大したほか、ブラストメールの再開目標日、ファブリカホールディングス子会社の調査完了、IPAによるPHP2shellの注意喚起の追記、Core Tempの脆弱性が公表されています。
当サイトでは、各社・各機関の公式発表を開いて内容を照合したうえで掲載しています。数字や日付は各項目末尾の出典番号から確認できます。
セキュリティ
1. アララのメール配信サービス、不正アクセスの第2報で持ち出されたメールアドレスが約7,700万件に拡大(続報)
ペイクラウドホールディングスは2026年11月2日、連結子会社のアララが運営するメール配信サービス「アララメッセージ」への不正アクセスについて第2報を公表しました。10月29日の既報の共用環境に加え、10月28日から31日にかけて契約企業の環境のサーバー97台(最大約380社と推計)に侵入され、メールアドレスと氏名・性別・生年月日・電話番号・住所などの会員情報(契約企業により異なる)が持ち出されたとしています。持ち出されたメールアドレスは現時点で約7,700万件(精査中)です [1]。 既報の共用環境については、メールアドレスが「約301万件」から3,386,187件(契約企業61社)に更新され、契約企業5社が登録した氏名・会社名などを含む顧客データ最大411,827件も持ち出されていました。原因はWebサーバーの脆弱性に加え、システム環境における問題も関係していたとしています [1]。 また、サービスの一部の環境が不正利用され、10月28日から30日にかけて送信元「[email protected]」からクレジットカード会社を装った不審メールが最大約713万通送信されました。アララは10月31日に本サービスの提供をすべて停止しており、再開の時期は未定です [1]。
企業・担当者が確認すること: アララメッセージを利用している企業は、同社からの個別連絡で自社の環境が対象か、流出した情報の内容を確認し、顧客への告知と個人情報保護委員会への報告の要否を検討してください。再開時には管理画面のパスワードやAPIキーなどの再設定が求められる予定です [1]。
2. ブラストメール、11月11日頃のサービス再開を目標に(続報)
ブラストメールは2026年11月2日10時40分の更新で、11月11日(水)頃のサービス再開を目指して新しい環境の準備を進めていると公表しました。今後の調査や検証の状況によって日程が前後する可能性があり、OEM版の再開目途は未定としています [2]。 前回の報告以降、新たに漏えいが判明した利用者はおらず、契約者情報以外の情報漏えいが確認された契約は345件(個別連絡は全件完了)のままです。次回の報告は11月3日(火)中の予定です [2]。
![出典[2]のページ(info.blastmail.jp)のキャプチャ](/images/news/news-20261102-14/2.webp)
企業・担当者が確認すること: ブラストメールの契約者は、同社から届いた再開に関する案内メールを確認し、届いていない場合はサポートセンターに問い合わせてください [2]。再開後の配信設定やAPI連携の再確認の手順を、あらかじめ社内で用意しておくことを当サイトでは勧めます(当サイトの見解)。
3. ファブリカホールディングス、子会社のSMS配信システムへの不正アクセスの調査完了(最終報告)
ファブリカホールディングスは2026年11月2日、連結子会社のメディア4uが提供するSMS配信システム「Aurora SMS CONSOLE」への不正アクセス(2026年7月14日公表)について、第三者専門機関による調査が完了したと公表しました(最終報)。個人データの漏えい範囲は、初報で公表した件数(漏えいし得る最大値)を超えて拡大しないとしています [3]。 パスワード、SMS配信先の電話番号・氏名・送信本文、決済・請求に関する情報の流出は確認されておらず、6月24日の封じ込め以降、新たな不正アクセスや二次被害も確認されていないことから、本件は収束したと判断しています。再発防止策として、ログイン失敗時のIPアドレス自動ブロックやパスワードポリシーの強化を実施し、8月1日にセキュリティ対応の専門組織を設置しました [3]。
企業・担当者が確認すること: Aurora SMS CONSOLEを利用している企業は、最終報の内容を社内の記録に反映し、管理画面のパスワードが同社の強化後のポリシーに沿っているかを確認してください(当サイトの見解)。
4. IPA、PHP2shellの注意喚起に「PHPを使う製品・機器」への注意を追記(続報)
IPAは2026年11月2日、PHPの脆弱性(CVE-2026-109618、CVE-2026-109619:PHP2shell)の注意喚起を更新しました。PHPはVPN機器やセキュリティアプライアンス製品のウェブインターフェースなど様々なところで利用されているとして、自社・自組織で利用するソフトウェア製品・機器について、製品開発者の脆弱性対策情報を注視し、対策が提供されたら適用するよう呼びかけています [4]。 影響を受けるのは、PHP 8.2.35より前の8.2系、8.3.36より前の8.3系、8.4.27より前の8.4系、8.5.12より前の8.5系です [4]。
![出典[4]のページ(www.ipa.go.jp)のキャプチャ](/images/news/news-20261102-14/4.webp)
企業・担当者が確認すること: 自社のサーバーのPHPに加え、VPN機器やアプライアンスなどPHPを内部で使っている可能性がある製品を洗い出し、各製品開発者のアドバイザリを確認してください [4]。
5. ALCPUの「Core Temp」のカーネルドライバに脆弱性
JVNは2026年11月2日、ALCPUが提供するCore Tempのカーネルドライバに、IOCTLインタフェースに対するアクセス制御が不十分な脆弱性(CVE-2026-109836)があると公表しました。対象はCore Tempのv1.21より前のバージョンで、悪用されると物理メモリが読み込まれたり書き込まれたりする可能性があります [5]。 CVSS v4.0の基本値は8.4、CVSS v3.0の基本値は6.7です(攻撃には高い権限が必要)。JVNは、開発者が提供する情報をもとに最新版にアップデートするよう求めています [5]。
![出典[5]のページ(jvn.jp)のキャプチャ](/images/news/news-20261102-14/5.webp)
企業・担当者が確認すること: 社内の端末でCore Tempを利用していないかを確認し、利用している場合は最新版にアップデートしてください [5]。
本記事は、各項目の出典に記載された内容のみをもとに作成しています。不正アクセスの件数や影響範囲は、今後の続報で変わる可能性があります。
出典
- ペイクラウドホールディングス「当社連結子会社が提供する「アララメッセ-ジ」への不正アクセスによる情報流出およびサービス停止について(第2報)」2026年11月2日
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120261102562067.pdf - ブラストメール「【重要】ブラストメールの緊急停止および個人情報漏えいに関するお詫びとご報告(2026年11月2日10時40分更新)」2026年11月2日
https://info.blastmail.jp/information_20261021.html - ファブリカホールディングス「連結子会社における不正アクセスに関する調査完了のお知らせ(最終報)」2026年11月2日
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120261102562358.pdf - IPA「PHPの脆弱性対策について(CVE-2026-109618、CVE-2026-109619:PHP2shell)」2026年11月2日更新
https://www.ipa.go.jp/security/security-alert/2026/alert20261022.html - JVN「JVN#23328936 Core TempのカーネルドライバにおけるIOCTLインタフェースに対するアクセス制御が不十分な脆弱性」2026年11月2日
https://jvn.jp/jp/JVN23328936/
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